日々の赤ちゃんのお世話には疑問がつきものです。とくに赤ちゃんは体も未熟なので余計に気を使ってしまい、いろいろな悩みが出てきますよね。そこで実際に私が経験し、お医者様から聞いたことや本で調べたことをもとに赤ちゃんの子育てに対する疑問を「良い」、「悪い」でお答えします。今回は6~8ケ月の赤ちゃんのお悩みです。
はいはいからすぐつかまり立ちに。長い期間はいはいさせるべき?
はいはいをする期間はその後の発達には関係ありません
はいはいの期間の長短は、その後の発達には影響しないので無理にはいはいをさせる必要はありません。
ただし、大人も一緒にはいはいして遊んだりすると赤ちゃんの運動にもなり、赤ちゃんは喜びます。
つかまり立ちはできるのに、おすわりは不安定。練習してもいい?
おすわりした赤ちゃんの体を支えながら遊んでみて
つかまり立ちができるなら、おすわりもできるはずです。練習するならおすわりの体制にして、赤ちゃんを支えながらおもちゃをも持たせて遊ばせてみましょう。初めは背中を丸めますが、徐々に背筋が伸びてきます。
はいはいをしないので練習しています
嫌がらなければ練習させても大丈夫です
はいはいを始める時期は個人差がありますが、嫌がらなければ練習するのはOKです。赤ちゃんをうつぶせにして、手が届きそうな位置でママ・パパがおもちゃを持って誘ってみましょう。
また、バスタオルを丸めうつぶせになった赤ちゃんの下に入れて遊んでも。自分でおしりを持ち上げる感覚が身に付きます。
人見知りを治すために、泣いても抱っこしてもらってます
無理やりは禁物。ママ・パパの様子を見せてあげて
人見知りは、ママ・パパとほかの人を見分けられるようになった発達のサインでもあります。いろんな人に会わせたり抱っこしてもらう必要はなく、そうしても人見知りがなくなるとは限りません。
特定の人と一緒にいることで、安心感や安全という感覚が培われる時期。ママ・パパが他の人と接する様子を見せ、和やかな空気を感じさせるのがいいでしょう。その子なりのペースでいつか個性が育っていきます。
英語を習得できるように、英語の歌を聴かせています
楽しむにはいいですが、聴かせるだけでは意味がありません
幼い頃耳に触れた音は、改めて学ぶときに理解しやすいですし、英語学習は日本語学習の邪魔をしないので楽しむにはokです。
ただし、言語は日常的に使わなければ上達しません。大人も一緒に楽しむことが大切です。日常慣れ親しんだ音楽やリズムで、親子で体を動かし楽しめる活動に広げるといいです。
離乳食前に母乳を欲しがるため、先に飲ませています
食べなければ先に少し飲ませても。食べる時間も見直して
授乳は離乳食のあとが基本ですが、8か月ごろまではこのパターンの子もいます。食べなければ少し授乳してもOK。
もしかしたらお腹が空き過ぎて食べないのかも。離乳食の時間をいつもより少し早めもしくは、機嫌のいい時に食べさせてみましょう。
泣き止ませるために動画や映像を見せています
できれば、その場しのぎにとどめたほうがいいでしょう
動画や映像を見せるのは、公共交通機関の中などで泣き止んでほしい場合や親がどうしてもお世話できないときにとどめておきましょう。泣き止ませるために動画を積極的に活用するのはNGです。
赤ちゃんは不快感情を受け止めて、沈静化してくれる大人とかかわる経験を重ねて徐々に感情を調整する力を身に着つけていきます。
気分が変わって泣き止むのであれば、時にはOKですが赤ちゃんの気分が切り替わる方法をほかにも探してみましょう。
正しく言葉を覚えさせるために、赤ちゃん言葉を使っていません
赤ちゃん言葉のほうが、理解しやすく言葉の発達を促します
赤ちゃんは文脈のなかで言葉を理解していくので、同じものに対して「わんわん」「犬」「ワンちゃん」と違う言い方をしても理解できます。
オノマトペといわれる擬音語(にゃーにゃー)や擬態語(ざーざー)「まんま」など単純な音を繰り返す言葉は、音と意味が結びつきやすく理解も発達もしやすいので初期の言語発達を促進します。
赤ちゃん言葉をつかうのは悪いことではありません。
おもちゃを床にたたきつけます。そのたびにやめさせています。
赤ちゃんなりに楽しんでいるので、止めなくて大丈夫
おもちゃが床にぶつかる音や、手に伝わる振動が楽しいのでしょう。この時期は何度も同じ行動をして、こうしたらこうなるという関係を発見している時期です。
乱暴な子になることはないので、今は「いい音が出たね」などと声をかけて赤ちゃんの探索を促して。
自分の指や手を口に入れてえづいています。やめさせてOK?
やめさせるのではなく、別の活動に誘って
自分の体を使って遊んだり、周囲の反応を楽しんでいるのできにしないでOK。やめさせたいときは気をそらせる工夫を。
眠い、疲れた、緊張した、退屈なときに指をしゃぶる・吸うことがありそれが癖になっている場合も。ほかに関心が向くように遊びに誘ってみて。